おこんじょうるり さねとうあきら文 井上洋介 挿絵

おこんじょうるり
さねとうあきら文 井上洋介
挿絵
理論社 1995(1974)
55p 26× 21cm(カラー版愛
蔵本)
〔程度〕小高
定価 本体1,165円(税別)

WS000453

【イタコのばばさま(ひとの病気を治してやったりする盲目
のばばさま)と、おこんという浄瑠璃の上手な狐の話です。体
も弱り失敗ばかりのばばさまはある日、腹をすかし家に忍びこ
んだ狐に食いもんをたらふく食わしてやった。その日から、狐
とばばさまの奇妙な暮らしが始まった。おこんがうたう浄瑠璃
は、ばばさまの力をよみがえらせた。医者もさじを投げたお姫
さまの病を治し、どっさりほうびをいただいた。峠の道を馬に
ゆられて帰るばばさまに、腹ぐろい馬方が梶棒をふりおろす。
「ギャオ」と一声、おこんぎつねがばばさまの背中から飛び出
し、身がわりとなって死んだ。それからも、ばばさまのうたう
浄瑠璃は少しも変わらず、それは深い哀しみと、やさしいぬく
もりがこもっていた。】
人間の深層にひそむ、エゴや残酷さをドキリとするタッチで
形象化していますが、それだけに子ども達には、とまどいも感
じさせるかもしれません。 しかし、 ォブラートにくるまれた、
うわついた社会、けものにも劣る人間まで内包しているこの現
実に、鋭く切りこんだ話を子ども達にもぜひ伝えたいと思いま
|ド。
井上洋介の絵は、人間のもつ怨念の姿を、おどろおどろした
描写を通してみごとに現出しています。
この絵本は一見、救いのない物語ととられるかもしれません
が、むしろ、やさしさとは何か、 ということを強く問いかけ、
その本質に迫るものをもった絵本だといえましょ

 
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