おじいちゃんのまち あらすじ

WS000164
おじいちゃんのまち
野村たかあき作・絵
講談社 1991(1989)
32p 25× 27cm
〔程度〕小低
定価 本体1,400円(税別)

ひとり暮らしのおじいちゃんを、ぼくは、久しぶりにおか
あさんと訪ねた。おかあさんが「わたしたちのいえにきてくだ
さいね」と、言ったけど、おじいちゃんは「ここでくらすで」
とすましている。風呂屋に行く道すがら、おじいちゃんは、魚
屋、八百屋の前で店の人と声をかわす。風呂屋に行っても、畳
屋、建具屋、ガラス屋さんと知り合いが多い。風呂屋ははじめ
てのぼくにとっては、ちょっとこわかったけど、畳屋のお兄ち
ゃんと話ができたし、湯船につかっていい心地にもなった。そ
れに番台のおばさんと、また、おじいちゃんといっしょに風呂
にくることを約束して、指きりもできた。】
連れ合いに先立たれて、一人っきりになったおじいさんと、
いっしょに暮らそうと考えるのは人情です。それでも、さまざま
な理由からいっしょに暮らせない家族もあるでしょう。
ものがたりは、いずれ厄介になるかも知れないけれど、いま
を自力で生きようとするおじいさんが描かれます。
口かずの少ないおじいさんとは対照的に、本版画の絵が、お
じいさんの暮らしている街並みや、そこで生活する人々を丹念
に描写して、その風情を雄弁に物語っています。さらに、個有
の大く暖い線が、街の生活に溶けこんだおじいさんを愛情深く
つつみこんで、存在感を確かなものにしています。また、風呂
屋を舞台にしたことで、人のぬくもりや絆を作者のメッセージ
として共有することができます。それゆえ、主人公の「ぼく」
に、「おじいちゃんは、ひとりばっちじゃないんだね」と作者
は確信をもって言わせているのです

 
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