かさじぞう 瀬田貞二再話 赤羽末吉画

かさじぞう
瀬田貞二再話 赤羽末吉画
福音館書店 1997(1966)
19p 27× 1 9cm(こどものと
も傑作集4)
〔程度〕幼児
定価 本体743円(税別)

WS000459

【大晦日の日、貧しいじさまは、正月の餅を買うためにせっ
せとつくった笠を町に売りにでかけます。しかし、笠はひとつ
も売れません。ほろんほろんと雪が降り、仕方なく家路につく
じさまを自くつつみます。顔からつららをたらし寒々とした野
原に六地蔵が並んでいました。じさまは売りものの笠と自分の
笠を地蔵にかぶせてあげました。何も買わずに雪まみれになっ
て帰ったじさまをばさまはやさしく迎え、二人はすっぼりめし
(おかずのないごはん)を食べてねむりました。正月の朝早く、
物音に表へ出てみると、昨日の六地蔵が、そりから何やらおも
いものをおろして、帰って行くところです。中には正月の餅や、
黄金やらがどっさり。それから二人は、何不自由なく幸福に暮
らしたということです。】
「笠地蔵」は、誠実に働き通す、無欲な人達に、幸福がころ
がりこんでくるという数多い話の典型とも言えましょう。素木ト
な語り口を生かした再話はしっとりと落ち着いた墨絵調の絵に
ささえられ、東北に伝わる炉端での昔ばなしの心あたたまる雰
囲気をみごとに表現しています。
子どもたちは、「○○ ちゃんお地蔵さん」「ぼくおじいさんだ
よ」とあそびを展開し、雪にうもれた寒々とした風景に思いを
馳せながら、じいさんばあさんと地蔵との心のふれあいを楽し
みます。おじいさんのささやかな親切が、子どもたちの心に汚
れない雪のように清々しい印象となって広がっていくのです。

 
薬 通販なら安心くすりネットで
くすり通販
sigmasolns.com