きつねやまのよめいり あらすじ

WS000169
きつねやまのよめいり 改訂新版
わかやまけん著
こぐま社 1997(1978)
〔36〕p 19× 27cm
〔程度〕小低
定価 本体2,100円(税別)

【きつね山には、5ひきの娘ぎつねのいる一家が住んでいま
した。雪の降り積もった日、1番上の娘が嫁ぐことになりまし
た。両親を先頭にして、きつねの嫁入り道に、たくさんのきつ
ね火が続きました。
ところが、2番目、3番目、4番目と、順次娘が嫁いでゆく
にしたがって、道はだんだんと遠まわりをしなければなりませ
んでした。高速道路、スキー場、ダムと建設が進み、山の自然
がすっかり破壊されてしまったからです。
最後の5番目の娘の嫁ぐ日がやってきました。吹雪のやむの
を待って、親子3びき遠い杉の木山の道を通って出かけたので
すが、娘は人間の銃弾のえじきになってしまいます。】
娘ぎつねの倒された銃声は、いつまでも読者の耳から消えて
ゆきません。読後、考えこまされる時間がそこにあるからです。
そして、自然が破壊されることへの警句を、静かにあたためよ
うとした作者の願いが凝縮しているからでしょう。
ひたむきに絵本づくりにはげむ作者らしい、絵本のドラマ性
の創造が展開されている絵本です。
ページをめくる手を、一瞬とめてしまう力があると言ったら
いいでしょうか。淡い色調が雪のやわらかさと、きつねの無垢
な表情と、点々と続く嫁入りのきつね火とを、あたたかくとけ
あわせています。
一見、地味な作品ですが、リトグラフの技法による絵が独特
の雰囲気をかもしだしています。ゆっくりと読みつがせてゆき
たい絵本の一つだと思います

 
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