くさいろのマフラー あらすじ

WS000172
後藤竜二文 岡野和絵
草土文化
〔程度〕小低
定価 本体1,300円(税別)

【コウ君は小学校の1年生。北海道の海辺の村に住んでいま
す。冬になり、漁ができなくなった両親は「春までがまんする
んだよ。」と言って、東京へ働きに行ってしまいます。お母さ
んが編んでくれた草色のマフラーを首にまいたコウ君は、冬の
厳しさに耐えながら元気に留守番します。お正月が過ぎ、3月
になっても両親は帰ってきません。ある日、大事なマフラーが
北風にさらわれてしまいました。漸く探しあてたマフラーの下
には、フキノトウが雪の間から顔をのぞかせていたのです。両
親が帰ってくる日は、もうすぐです。】
やさしく語りかけてくる文章が、読者をコウ君の世界へと導
きます。「やい、北風、はやく春をつれてこい。」コウ君のこの
叫びを、読者も一緒に叫ぶのです。繰り返し出てくるこの言葉
が物語を引き締め、両親への愛着と雪国の生活の厳しさの中に
生きるけなげさをひしひしと感じさせます。そして草色のマフ
ラーが北風に飛ばされた時、読者もまたはっとしてこの行方を
追い、そこに春の使者のフキノトウを見つけた時、より大きい
喜びを持つのです。
零細漁業に生きる家族の生活をモチーフとした作品であるに
もかかわらず暗さを感じさせないのは、少年の前向きに生きる
姿勢と共に、草色のマフラーが母親のぬくもりと春の暖かさを
象徴しているからでしょう。
クレヨンと水彩絵の具による淡い色調の絵は、全ページ見開
きの広々した中に北国の抒情を感じさせ、そこに生きる主人公
の明るさ、力強さを一層きわだたせています

 
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