ひろしまのピカ あらすじ

WS000355

ひろしまのピカ

【1945年8月6日。戦時下の束の間の静かな朝の広島。恐ろ
しい光がつきぬけました。原子爆弾!みいちゃんは、朝食の赤
い箸を握りしめたまま、父と母と地獄の街を逃げまどいます。
子供を抱きしめ、水を求めて川に飛びこむ母親。川を流れてゆ
く人や猫やつばめ。幾日も炎に焼かれ、黒い雨に打たれて、累
累と続く死傷者の群。その中でやっと助かったみいちゃん親子。
でも、その秋、父さんは死にました。そして何人もの人々が今
もなお、苦しみ死んでいきます。みいちゃんは、何年経っても
7歳のままです。年老いた母さんはいいます。「ピカはひとが
おとさにゃおちてこん」。】
「原爆の図」を描き続け、戦争と原爆を告発し続けている画
家が、その技価と念いを結集して、子供達に原爆のもたらした
ものを真正面から捉えて語ります。語ることの痛みと苦悩を全
身で支えながら、7歳の少女を追って、静かに具体的に泌み込
むように、その悲惨な有様を映し出します。凄絶さを極めた光
景の中から、非命の魂の呻きや叫びが聞こえてきます。瀕死の
母子像、いたいけな猫やつばめ、空にかかる虹や夕陽の残光、
輝く夜の星々に、作者の悲痛な祈りが重ねられ、墨の滲みと描
線の中に発色する紺と赤と黄の交錯は、美しく、恐ろしく、悲
しい光彩を放っています。感受性は研ぎ澄まされ、鮮烈な衝撃
が情緒をゆさぶり、深く沈潜してゆきます。終面の精霊流しの
赤い灯は、衆生の祈りを呼ぶように揺らめいています。人の命
と魂を凝視し続ける画家の、確かな視点に貫かれた、歴史的に
意義深い作品です

 
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