ぶな森のキッキ 今村葦子作 遠藤てるよ絵

ぶな森のキッキ
今村葦子作 遠藤てるよ絵
童心社 1997(1991)
〔38〕p 21× 23cm(絵本・ち
いさななかまたち)
〔程度〕小中
定価 本体1,300円(税別)

WS000449

【大嵐がぶな森を襲った次の日から、いつも元気なリスのキ
ッキは、ほっぺたをぶっとふくらませて黙りこんだまま。心配
した仲間のリスがごちそうを運んできても、食べません。やせ細
っていくキッキ。それなのに、キッキは空を見上げては幸せそ
うにはほえんでいるのです。七日目の朝、ほ一っとため息をつ
いたキッキが大事そうに口から取り出したのは、小さな水色の
卵でした。仲間が見守る中、「キッキ? キッキ?」となくひ
なが生まれました。キッキはこのひな鳥に「ぶな森のキッキ」
と名付けて育てることにしました。やさしい風が、リスのキッ
キとひな鳥のキッキをなでるように吹きすぎました。】
「ぼくはどうしたってこの子を育てよう。ぼくはリスでこの
子はことりだけど、そんなことかまいやしない。みんなこのぶ
な森のなかまだ」と決心するキッキ。新しい家族のあり方をも
示唆する様なこの言葉には、種の違いを越えた大きな生命愛が
脈打っています。嵐で巣から落ちた卵を、ひたすら回の中で温
め続けたキッキ。一言も喋らず何も食べずに小さな生命を育も
うとするキッキの行動は、やさしさとは何かを静かに読者に語
りかけてきます。子どもたちは森の仲間と一体化してキッキを
心配し、ひなの誕生には歓声をあげ大きな拍手で迎えるのです。
水彩絵の具とパステルで柔かい雰囲気を醸す絵は、動物たち
を包み込む様に淡く微妙な色調でさわやかにぶな森を描き、樹
間にこばれる日の光や吹き渡る風のにおいまでも豊かに伝えて
きます。夜の森の場面は藍色の諧調が深さを滲ませ見事です。
全篇にやさしさがしみ透るほのぼのとした絵本です

 
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