医療機関における発達障害関係の状態 まとめ

WS000051

今回提示したデータは、発達障害問題に関する精神科臨床という視点からの定点観測である。

入院に関しては、発達障害を併発する児の率は確実に増加している。

認められるのは、高機能PDDの増加であるが、これが単純に発生の増加を意味するものでないことは、本来変動の要因は少ないはずの軽度知的障害の受診数が同じ時期に増加していることからも明らかである。
相互の関連を示唆する動向が認められ、診断名に対する社会的な関心との関連も無視しすることはできない。
(第一巻が出版、映画「アイ・アム・サム」の公開(2001年)などである。

影響という観点からは、これらの延長線上に位置づけることができるが、当事者と家族にとっては、診断を受けることによって利用可能となるサービスが、量的にも質的にも大きく変化したことになる。
これと呼応して、診断をする医師の側の発達障害に関する症状観も変動している可能性がある。
微妙な社会性の障害に関する診断精度が向上することにより、アスペルガー障害と診断される児は増加するだろうし、衝動性のためにAD/HDと診断されていた子どもがPDDと診断される確率も高くなるだろう。
本研究に参加した領域の研究結果と重ね合わせることにより、変化の実態を重層的に考察する試みを続けていくこととする

 
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