小さな赤いてぶくろ 西野綾子文 渡辺俊明絵 あらすじ

小さな赤いてぶくろ
西野綾子文 渡辺俊明絵
舞阪町(静岡)ひくまの出版
1991(1983)
〔38〕p 23× 30cm
〔程度〕小中
定価 本体1,553円(税別)

 

【仲よしのとしちゃんのために、赤い手袋をあんでいたなっ
ちゃんは、広島の原爆でかげになってしまいました。かげのな
っちゃんは、長い年月の後、じゅんくんのお母さんになったと
しちゃんの住む、浜名湖畔の村を訪れます。だれにも見えない
幼いままのなっちゃんと、としちゃん母子は年月を超えて、赤
い手袋によってめぐりあいます。
3人の楽しさも束の間、「あの日がまたやってくる」となっ
ちゃんが叫ぶと、恐ろしい世界が広がり、なっちゃんも手袋も
消えていました。】
二十数万といわれる犠牲者を出し、二度と草も生えないとい
われた広島。被爆した8歳のままのなっちゃんと、平和な村で
幸せなとしちゃん母子をうなげ、戦争の恐ろしさと空しさを描
いています。そして今、全世界に深まっている核の危機を訴え
ています。昔と今をつなぐしるし赤い手袋によって見えかくれ
するなっちゃんの姿は、現実と幻想の間をゆきかいながら、美
しく哀しく、当けヽに深く語りかけてきます。
日本画手法の絵は、原爆のはげしい炎の中に浮かぶ白い花び
らや、ディフォルメしたなっちゃんの姿と観音像を重ねあわせ
るなど、象徴的な描写により、祈りの世界を表出しています。
そして、随所に現れる小さな赤い手袋は、強烈な印象を与えて、
読者の心を引き込んでいきます。
全編を流れる祈りにも似た平和への願いが、反核、平和の声
高い叫びを超えて、より強く深く心にしみてきます。
親子で静かに味わいながら読んではしい作品です

 
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