山のいのち 立松和平作 伊勢英子絵

山のいのち
立松和平作 伊勢英子絵
ポプラ社 1991(1990)
32p 29× 22cm (えほんはと
もだち10)
〔程度〕小高
定価 本体1,200円(税別)

 

【母をともない間もなく外国へ出張する父良一は、少年静一
をつれて、したたるほどの緑の中を車で祖父の家に向います。
少年はもう長い間言葉を失い、不登校を続け自室にこもりきっ
ていたのです。過疎の村の大きな家で祖父と静一の生活がはじ
まりますが、ややばけ気味の祖父は孫の静一を少年の頃の良一
と錯覚しているのです。
鶏を襲ったイタチを捕えた祖父は、少年とともに渓流の奥ヘ
向います。景」いだイタチの皮をつかって魚をとるイタチ漁をす
るのです。山中での祖父は敏捷になり、「この技は、お前だけ
に教えてやるのだ」と言い、山の生気にひたりながら、二人は
イタチの皮をあやつってヤマベを網に追いこんでいきます。】
祖父は少年をともない、知りつくした山の自然の中に分け入
ってゆくことにより、老いの生命のきらめきをとりもどし、少
年は、山中で体験する自然の生命の循環のきびしさと美しさと
により、傷ついた魂は癒され、失った言葉をふたたびとりもど
しはじめます。
グリーンを基調にアクリル絵の具を何層にも重ね塗りした画
面の深みは、人間をはるかに越えた山という自然の力の大きさ
を感じさせてくれます。また、木もれ陽や水面に反射する光が
どの場面にも、まぶしさを感ずるひかりとして描かれています。
この光の美しさが、ともすれば重くなりがちな物語を最後まで
希望のイメージにつなげてくれます。
2どもたちはこの絵本をとおして自然の尊厳と、ミいのちミの
輝きに思いをめぐらせてくれることでしょう。

 
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